次に、雛人形の飾り方による違いをご紹介します。
大きく分けて4つあります。
【① 多段飾り】
筆者自身の雛人形も七段飾りでしたが、昔からの雛人形と言えば、七段飾りを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。
陰陽道では、7は奇数で縁起がいいと考えられており、15人も奇数で縁起がいいため、戦後くらいから雛人形と言えば、七段飾りが主流となったそうです。
七段飾りは豪華なので子供も喜ぶのですが、スペースを取り、出し入れも大変で、値段も跳ね上がってくるため、かつてに比べると人気が下がってきたようです。
七段飾りはちょっと大きすぎるという人には、三段飾りがおすすめ。
一段だけのものより豪勢に見え、半畳ほどのスペースがあれば飾れるのも魅力です。
三段飾りは、一番上にお内裏様とお姫様、二段目に三人官女、三段目は嫁入り道具を飾ります。
【② 平飾り】
段はなく、お内裏様とお姫様のみの親王(しんのう)飾りとも呼ばれるものです。
雛人形の他には、屏風と雪洞(ぼんぼり)などのお飾りのみで、三段飾りよりもさらに簡素化されています。
スペースが必要ないので、マンションやアパート向けにも支持されています。
【③ 収納飾り】
我が家の娘もこのタイプなのですが、片付けた後の保管場所のことも考えると、最近は台がそのまま収納箱になる収納飾りが人気になっているようです。
人形やお道具などを台の中に入れることができ、仕舞った後はとてもコンパクトに保管することができます。
【④ ケース飾り】
ガラスやアクリル製のケースの中に、人形が飾ってあるタイプのものです。
出し入れが簡単なのと、埃がかぶらないのもメリットで、比較的お手頃価格なのも人気の理由だそうです。