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教育先進国フィンランドの画期的な教育改革。全ての教科廃止へ

教育先進国として有名なフィンランド。常に新しい教育方法を取り入れ、世界の先を進んでいるのですが、新たに画期的な教育改革を取り入れることになったそうです。全ての教科を廃止し、総合的な学習に取り組む教育方法。どんな教育方法なのか、調べてみました。

全ての学校教科をなくす世界初の国フィンランド

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教育先進国として世界的に有名なフィンランドですが、ここにきてまた新しい教育改革を取り入れることになったそうです。
その改革は、ズバリ『全教科廃止』というもの。
数学や理科などの教科を16歳から全て廃止し、「テーマ」に基づいた授業に切り替えていくそうです。
この取り組みは2020年をめどに完了予定だそうです。

フィンランドの現在の教育方法は1900年初めに作られました。
少しずつ改善されてはきたものの、現行のものは古いということで、21世紀に合う教育が必要だという考え方から、この教科廃止に向けて取り組み始めたそうです。
日本の現在の小学校教科も、国語、算数、理科、体育は戦前から、社会は戦後につくられ、一番新しいもので生活科が1989年につくられました。
どの国も教育内容は時代とともに変更されているのですが、教育方法ががらっと変わるのはとても新しいこと。
対象年齢が16歳以上とはいえ、面白い取り組みですね。

どんな授業?

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現行の教科書に沿って、席に座って教師の話を聞く教育方法から、「テーマ」に基づき、各々で研究していく『教科廃止』の教育方法とは、具体的にどんな授業なのでしょうか。
例をあげてみます。

【例1】
① ヨーロッパの気候を勉強しながら、
② 外国語と
③ ライティングを学ぶ授業。

【例2】
① EUについて、
② 歴史と地理、
③ 言語まで学習する。

【例3】
① 学校の食堂のシステムを学びながら、
② 数学と経済、
③ コミュニケーションスキルの上達を図る。

例えば環境問題を考える場合でも、地学や生物だけでなく、政治経済の知識が必要になってきます。
様々な教科を横断した知識の理解が必要となってくるそうです。

日本でも同等の教育が行われている?

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この教科廃止の教育方法は、実は日本でも行われているのです。
2000年から、小中高等学校で段階的に始められた『総合的な学習の時間』というものです。
小学校の子供を持つご家庭なら、一度くらいは耳にしたことはないでしょうか。
この総合的な学習の時間というのは、既存の教科を意識せず、子供が課題に取り組む時間のこと。
横断的、総合的な学習や、児童の興味関心に基づく学習を目的に開始されたのですが、日本ではあまりうまく行っていないようです。

総合的な学習の時間への批判的な意見がいくつかありましたので、ご紹介します。
・ 授業への教師の十分な準備時間が確保できず、満足のいく授業内容にならない。
・ 総合的な学習の時間は、教科のようにテストで評価できないため、単なる遊びの時間になってしまう恐れがある。
・ 学校や教師によって、その効果の幅が大きすぎる。

など多くの意見が寄せられ、2000年に始まったにもかかわらず、日本では総合的な学習の時間を実施していない学校も多いそうです。
理想はあっても“変える”というのは、難しいようですね。

フィンランドの教育の未来

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従来の授業スタイルから、各々で学習していくグループ学習という形を取る『教科廃止』。
教師は日本同様、臨機応変なかじ取りが期待され、不安も多いのですが、現在ヘルシンキ市内の約70%の高校教師がこの教育方法を訓練中だそうです。
フィンランドはもともと、教室での授業時間は、他の国に比べて少なく、屋外での授業が多いそうです。
また一学級の規模も小さいので、日本ではうまくいかなかったこの教育方法への移行も可能なのではないかと思います。
教科廃止に対する効果も含め、動向を見守っていきたいと思います。
いかがでしたか?教科を全て廃止するという斬新な考え方にも驚きましたが、日本でも同じような教育に取り組んでいたことにも驚きました。日本では『総合的な学習の時間』の時間を確保するため、教科の時間を削減、ゆとりを持って教育することを優先したために、いわゆる「ゆとり世代」が誕生しました。果たして、フィンランドの新しい教育改革は、うまくいくのでしょうか。。。
この記事を書いた人
MAKOMI

4歳になる娘を持つママです。子育てを始め、読書レビュー、ファッション等、多方面で執筆中。面白いネタを探して、日々アンテナを張って生きてます!

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