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歯周病の妊婦は早産の可能性が5倍に!早めの予防ケアで早産対策

“早産と歯周病”と言われても、かけ離れて過ぎていてピンと来ないですよね。
早産には様々な原因があると言われていますが、歯周病が早産へのリスクになるという調査結果が出ているそうです。
妊婦のみなさん、お口の中は大丈夫ですか???

歯周病の妊婦は早産の可能性が通常妊娠出産の約5倍!

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早産の原因としてよく言われるのが、タバコやアルコール、高齢出産など。。。
しかしそれらよりもはるかに原因として多いのが、あまり知られていませんが実は歯周病なのだそうです。
妊娠中はむし歯になりやすかったり、口内トラブルに見舞われやすくなったりするとよく聞きますよね。
妊娠すると、女性ホルモンの影響に加え、つわりによる胃液の逆流で口腔内が酸性になったり、歯磨きを十分に行えなかったりして、歯肉炎や歯周炎になりやすくなります。
口の中の病気がどうして早産と関係があるのか不思議に思いますが、歯周病の妊婦は、そうでない妊婦に比べて、約5倍も早産になりやすいことが、日本の疫学調査でわかっているそうです。
歯周病は、妊娠中は罹りやすい上、早産による低体重児(2500g未満)出産のリスクにもなる厄介なものなのです。

歯周病が早産へと繋がる仕組み

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全く関係がなさそうな口の病気と早産ですが、では歯周病がどういう仕組みで早産へと繋がっているのでしょうか。
子宮や膣での感染症によって炎症が起こると、身体が炎症物質などの毒素を作り出すそうです。
この炎症物質の中には、子宮を収縮させて出産を促す物質も含まれているため、早産を引き起こす可能性があると言われています。
実際筆者は切迫早産で入院していたのですが、子宮や膣内の感染症を防ぐため、毎日殺菌消毒をしてもらっていました。
歯周病は、細菌感染による炎症疾患です。
歯周病になると、歯周病による炎症物質が血液中に入り込み、分娩期にいたる前に子宮収縮へと繋がってしまうのです。

歯周病とは?

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歯周病とは、歯を支える歯茎や骨が壊されていく病気です。
プラーク(細菌の塊)によって歯の周りの骨が溶け、歯が揺れたり、歯茎が腫れたりして、進行すると歯が抜けてしまいます。
日本人の40歳以上では、そのほとんどが歯周病を発症しているというデータもあるそうです。
下記のような症状があれば、妊婦に限らずすぐに歯科を受診することをおすすめします。

・ 歯磨きの時、歯茎から出血する
・ 歯茎が減って、歯が長くなった or 歯と歯の間が離れてきた気がする
・ 歯茎が腫れて赤くなっている
・ 歯茎から膿が出ている
・ 口臭が気になる
・ 冷たい物が歯にしみる

歯周病予防には早め早めのケアが大切!

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妊婦の早産&低体重児出産だけでなく、放っておくと歯を失うリスクが高まる歯周病。
歯周病に罹らないためにも、早め早めのケアが大切になってきます。
歯周病予防には何といっても歯磨きが一番だと、筆者罹りつけ歯科医も言っていました。
歯と歯茎の境目を意識して磨き、1日2~3回の歯磨きのうち、できれば“15分の念入りな歯磨き”を1回でも行えるとなおいいそうです。
1回の歯磨きに15分!と聞くとすごく長いように感じますが、筆者はお風呂に浸かりながら半身浴と歯磨きを同時に行っているので、15分は意外にあっという間です。
むし歯よりも怖いと言われている歯周病。
妊婦の方は早産にならないためにも、つわりが落ち着いた妊娠中期頃には歯科検診に行くことをおすすめします。
歯のクリーニングや歯石を取り除くだけでも歯周病予防に効果はありますので、早めのケアで口腔内を清潔にしておきたいですね。
全く関係なさそうな“早産と歯周病”。
細菌感染が早産に繋がってしまうのですね。
生まれてくる赤ちゃんのためにも、自分の歯のためにも、定期的な検診とクリーニングをして、歯周病予防&早産予防をおすすめします。
この記事を書いた人
MAKOMI

4歳になる娘を持つママです。子育てを始め、読書レビュー、ファッション等、多方面で執筆中。面白いネタを探して、日々アンテナを張って生きてます!