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綾野豪主演TBSドラマ『コウノドリ』の魅力と周産期母子医療センターとは?

10月16日(金)夜10:00~スタートしたTBS連続ドラマ『コウノドリ』、もう観ましたか?
周産期母子医療センターを舞台に、今までテレビドラマでは描かれることのなかった出産に関するリスクやアクシデントを盛り込んだ新しい切り口の医療ドラマです。
綾野剛や大森南朋、星野源が出演し、リアルに現場を再現していることで話題になっています。
実は筆者自身も、妊娠中約5ヶ月間、周産期母子医療センターにお世話になりました。
そこで今回はドラマ『コウノドリ』に加え、周産期母子医療センターやハイリスク妊娠、出産についても経験を踏まえお話したいと思います。

TBSドラマ『コウノドリ』とは?

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10月16日(金)からスタートしたTBSドラマ『コウノドリ』。
舞台は医療ドラマではなかなか描かれることのなかった周産期母子医療センター。
産婦人科に加え、新生児科、小児科、救命救急などのチーム医療をテーマにし、ママと赤ちゃんの命をあずかる医師たちの奮闘ぶりや、出産に関するリスクやアクシデントをかなりリアルに描いたヒューマンドラマです。
児童養護施設で育った背景を持つ産科医、鴻鳥(こうのとり)サクラを演じるのは、連続ドラマ単独初主演の綾野剛。
サクラの同期でライバルでもある盟友四ノ宮を星野源が、NICUで生命と向き合う周産期母子医療センターのセンター長を大森南朋が演じ、個性派揃いのキャスティングも話題となっています。

ドラマの見どころ

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赤ちゃんが無事生まれてくることは当りまえではなく、妊娠、出産にはリスクが伴うこと。
赤ちゃんが無事元気に生まれてくることは、奇跡の連続であること。
「命」の現場では様々な葛藤があること。
出産を経験したママならわかると思いますが、赤ちゃんが一人一人みんなちがうように、妊娠、出産にはそれぞれのドラマがありますよね。
『コウノドリ』はそんなドラマひとつひとつを、嬉しいことも悲しいことも苦しいことも全部ひっくるめて忠実に、リアルに描いています。
第1話は「妊婦のたらい回しと未受診妊婦」をテーマに。
第2話は「母体か新生児どちらかを選ばなくてはならない境遇の父親」をテーマに小栗旬が演じました。
筆者も欠かさず見ていますが、毎回涙なしでは見れません!
「命」というテーマだけでも弱いのに、妊娠、出産となれば、世の中のママはもう他人事ではないですね。

周産期母子医療センターとは?

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『コウノドリ』の舞台となっている、周産期母子医療センターとはどんな所なのでしょうか。
筆者も実は、娘の妊娠6ヶ月目に陣痛が来てしまい、その後37週の帝王切開にいたるまで約5ヶ月間、周産期母子医療センターに切迫流産で入院していました。
周産期母子医療センターとは、周産期(出産前後の時期)を対象とした医療施設で、産科と新生児科の両方が組み合わされた施設を言います。
総合病院と混乱しやすいですが、必ずしも総合病院=周産期母子医療センターではありません。
大きな違いは、MFICU(母体胎児集中治療室)やNICU(新生児集中治療室)と産科が連携しており、産科と新生児科がチームで周産期管理を行っている病院を言います。
私が入院していた周産期母子医療センターも、産科ナースステーションのすぐ横にNICUがあり、出産後ママがすぐに赤ちゃんを見に行けるよう体制が整っていました。

テレビの中でも本当に様々なドラマが繰り広げられていますが、実際の周産期センターも本当にドラマが絶えませんでした。
昨日まで元気だった入院仲間のママが、夜中に急に破水して未熟児を出産したり、朝目が覚めたら、隣のベッドのママが個室に移動していたり。
死産で出産した経験を持つママ、流産を繰り返すママ、多胎で絶対安静のママ、入院中にお腹の赤ちゃんが亡くなってしまったまだ若いママとも、私は同室でした。
普段笑顔で笑っているママも、何度唇を噛み締め、涙を流したかわかりません。
あの病院で出会ったママたちや、命がけで母親と赤ちゃんを守ってくれる先生、助産師、看護士を私は忘れることができません。
そんな波乱万丈な現場を舞台にしたドラマ『コウノドリ』、ぜひ見て欲しいと思います。

原作も面白い!忙しいママには無料動画や無料漫画も!

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原作は、講談社「モーニング」で人気連載中の同作漫画『コウノドリ』です。
原作者は鈴ノ木ユウ、なんと男性作家が、妻の出産を担当した産科医などの密な取材を元に作品を描いているそうです。
講談社のWebコミック“モアイ”で、現在第1話~第4話は無料公開中ですので、ドラマを見る時間のない人には、ぜひ漫画もおすすめです。
筆者も試し読みをしましたが、かなりリアルに病気の内容も細かく描かれていて、勉強になります。
読者の大半が男性であり、男の人が漫画を通して妊娠、出産のことを少しでも理解してくれると思うと、筆者も一母親として嬉しいです。
またTBSオンデマンドやGYAO!でも、ドラマ放送終了後から1週間は無料で視聴可能です。
子どもが寝た後にでもゆっくり楽しんでみてください。
「出産は病気ではない。だから皆幸せなものだと思い込んでいる」コウノドリ原作より。
漫画の中の病院では、年間2000件の出産中、約300件(15%)がリスクを伴う出産だそうです。
これからどんなドラマを描いていくのか、筆者もとても楽しみにしている『コウノドリ』。
子育て中のママはもちろん、これから出産を考えている方、その家族にもぜひ見てもらいたいと思います。
この記事を書いた人
MAKOMI

4歳になる娘を持つママです。子育てを始め、読書レビュー、ファッション等、多方面で執筆中。面白いネタを探して、日々アンテナを張って生きてます!