www.photo-ac.com

子供のお寿司&刺身はいつから食べてもいい?妊婦と水銀の関係は?

大人も子供も大好き、お寿司。
家族みんなでお寿司屋さんに行きたいけれど、子供って何歳からお寿司を食べさせてもいいのでしょう。
妊婦さんがお寿司や刺身を食べることは問題ないのでしょうか。
幼児や妊婦に気をつけたい生魚や水銀について、お話したいと思います。

子供の生魚デビューは何歳から?

miner8.com
子供のお寿司や刺身デビューについて、食品安全委員会に聞いてみました。
子供の成長にもよりますが、回答としては、“2歳を過ぎたあたりから”ということでした。

子供は、2歳くらいから生ものを消化できるよう胃腸の準備が整い始め、3歳くらいで奥歯が生え揃い、固い物もしっかり噛み切れるようになります。
また菌に対して、大人と同じ抵抗力を持つようになるのは、12歳くらいからだそうです。
お喋りが上手にできるようになり、本人が自分で「あれが食べたい!」という意志が出てきてからデビューさせるのも、ひとつの目安ではないかと思います。
筆者の娘も、2歳を過ぎてから“お寿司のエビ”が食べたいと言い始めたので、エビでデビューしました。
もうすぐ4歳になりますが、マグロ、サーモン、イクラ、エビ、タコはもうすっかり食べてしまいます。
本人の意志に任せ、少しずつ食べられる物を増やしてきました。
離乳食のときと同様、初めての物は「まずは少量を与えて様子を見る」ことから始め、その子にあったお寿司デビューをさせてあげて下さい。

妊婦に生魚はOK?

www.photo-ac.com
筆者は妊娠中は、お寿司が食べたくて仕方がなくて、たくさん食べていた覚えがあります。
生魚を避けるとか、量を減らすなどといったことはしていませんでした。
関係あるのかないのか、当時お腹の中にいた娘は、今ではお寿司大好きっ子になりました。
妊婦がお寿司や刺身を食べるに当たって、気をつけなくてはいけないのは、“食中毒”です。
子供もそうですが、食中毒への感染を予防する力は、普通の成人に比べ、妊娠中は低くなっています。
筆者も、足のはやい光り物などは鮮度を見て、まずは主人に食べてもらってから(笑)、問題なければ自分も食べていました。
それさえ気をつけていれば、妊婦さんにお寿司や刺身がタブーということはありません。

妊婦と幼児が気をつけたいのは、水銀含有量

www.photo-ac.com
妊婦や子供がとくに気をつけなくてはいけないのは、“生魚”ではなく、魚そのものに含まれている“水銀”の量なのです。
水銀というと、水銀体温計がわかりやすいと思いますが、水銀には有機と無機があり、水銀体温計などは無機水銀に当たります。
体内に入って、とくに怖いと言われているのが、有機水銀。
有機水銀は、無機水銀と炭素が結合した化合物で、メチル水銀やフェニル水銀がこれに当たります。
無機水銀の消化管からの吸収率が10%ほどに対して、有機水銀は、アミノ酸のひとつであるシステインと結びついて、ほぼ100%の割合で体内に吸収されてしまうのです。
このため、脳の中に入り込んで、神経細胞に傷害を与えたり、ママと胎児をつなぐ胎盤を通り抜けて、胎児の体に入り込み、胎児の中枢神経の発達に影響を及ぼすとされています。

水銀高濃度水産物の摂取目安

www.photo-ac.com
だからと言って、妊娠中に魚をまったく摂らないことがいいというわけではありません。
サンマやイワシ、サバなど青魚にはDHAやEPAが多く含まれており、胎児や子供の脳の発育に重要な役割を果たすこともわかってきています。
問題なのは、メチル水銀濃度の高い魚の摂取量。
普段口にする魚の中で、メチル水銀濃度が高いのは、“マグロ類”です。
クロマグロ(本マグロ)、メバチマグロ、ミナミマグロ(インドマグロ)、メカジキ、マカジキ、クロカジキなどです。
これらをまったく食べてはいけないということではありません。
厚生労働省も言っていますが、目安としては、妊婦、幼児、あるいは近く妊娠を予定されている人は、週1回以内(合計で週に50~100g程度以下、加熱or非加熱に関係なく)にすることをおすすめします。
みんな大好きなお寿司だけれど、生魚ということで、子供のデビューや妊婦さんはOKなのか気になりますね。
これからの時期とくに食中毒に気をつけていれば、そんなに問題はないと思います。
大事なのは、魚に含まれる水銀量。
マグロなどはできるだけ量を守り、食事には積極的に青魚を取り入れるよう心がけたいですね。
この記事を書いた人
MAKOMI

4歳になる娘を持つママです。子育てを始め、読書レビュー、ファッション等、多方面で執筆中。面白いネタを探して、日々アンテナを張って生きてます!