筆者(33歳)は、普段からお風呂に入るときや、ブラジャーを着けるとき、横になったときなどに、自分でおっぱいを触って、日常的に自己検診をしています。
なので自分のおっぱいの“通常の状態”がどんな感じなのか、だいたいわかっていると思います。

ちょうど2ヶ月前、いつも通り何気なくおっぱいを触ったら、左乳房の乳首の下辺りに、消しゴムのような感触の何かがあるのを発見しました。
1週間以内に生理が来る予定だったので、おっぱいは張っていたし、痛みもあったのですが、何だかいつもの生理前とは違う気がしたのです。
気になりだしたら、ますます気になって、おっぱいを触ってばかり。
主人にも確認してもらいましたが、主人も何とも言えない様子。
結局、素人が一人で悩んでいても何も解決しないので、意を決して専門医を受診することに決めました。
ちなみに乳がん検診は1年半ほど前に行ったきり、行っていませんでした。

行くことに決めたはいいのですが、ここで問題が発生！
どこに行けばいいのかわからなかったのです。
婦人科のある病院をネットで調べると、婦人科は女性生殖器、つまり子宮などを専門としているようでした。
産婦人科に電話をすると、授乳に関するおっぱいマッサージはやっていても、乳腺の診察や検査はやっていないのがほとんどでした。
そこで、前回乳がん検診を受けた病院(総合病院)に問い合わせてみたところ、乳腺外来は毎週土曜日に行っているのですが、予約待ちで診察できるのが1ヶ月後になってしまうとのこと。
今すぐに調べてもらいたい私は、結局乳腺外来を行っている内科のクリニックを探し出し、2日後に予約を取り付けて、受診することになりました。

気になるしこりを見つけたときは、インターネットで『乳腺外来　名古屋』など入力して検索してみてください。
いきなり総合病院に行くのは難しいので、まずは近所の病院の乳腺外来へ行くのがいいです。
乳腺外科として専門で行っている病院もあれば、私が行ったところのように、水曜日と金曜日のみ専門医が来てくれて調べてくれる内科などもあります。
どこに行くにも、予約が必要となってきますので、必ず電話で問い合わせてから受診してください。

【乳腺外来できる科】
◎乳腺外科
◎乳腺科
○内科、外科
△婦人科
☓産科、産婦人科

私が行ったところは、普通の内科病院だったので、風邪でかかるときと同様、まずは問診票に、「気になる症状や気づいた時期、前回の検診時期など」を記入しました。
名前を呼ばれて診察室に入ると、男性医師との問診スタート。
私の場合、男性医師でも“すぐに”調べてもらえるのならと我慢しましたが、女性医師専門で行っている病院もたくさんあります。
事前に問い合わせをしておくのがいいです。

問診票を基に、問診を終えた後は、いよいよベッドに横になって触診の開始です。
がん検診同様、上半身裸になったところで、看護士が胸にバスタオルをかけてくれました。
この時点で、“しこりがある”という現実と、“男性医師に触診してもらう”ことへの恥ずかしさから、脇汗はすごかったです。
両手を頭の後ろに置いたところで、先生はまず気になっている左胸の方のバスタオルをめくり、気になる箇所を含め、濡れている脇周辺までしっかり丁寧に触診してくれました。
左が終わると右へ。

ひととおり触診が終わると、次はエコー(超音波)検査です。
ジェルを塗って、乳頭から乳腺の広がる方向へ機械を動かし、気になるしこりの部分はとくに重点的に調べてもらいました。
調べてもらいながら同時にエコー画面を見せてもらえたため、自分でも確認ができ、安心でした。
検査の後は看護士がジェルを拭ってくれ、着替えた後、医師との話で終わりとなりました。
診察室へ入ってから、だいたい20分程度ですべて終わりました。

診察の結果、私のしこりは“乳腺繊維腺腫”というものでした。
エコー画面に乳腺が黒く映る箇所はなく、よくある良性のしこりだということが判明。
ようやく肩の荷が下りたのですが、あやしいしこりを見つけてからの数日間は、本当に不安でいっぱいでした。

大きく分けて、乳腺外来と乳がん検診のちがいは、下記のとおりになります。

【乳腺外来】
・ 乳房に異常があるとき受診
・ がん検診で要精査となった場合
・ 保険診療(私の場合は、3割負担で、約2000円強でした)

【乳がん検診】
・ 異常に関係なく検査
・ 自費診療

乳腺外来を受診して、問題なければそれで終了。
異常があれば、総合病院などを紹介してもらう形となります。
私はエコー検査のみでしたが、マンモグラフィーを希望される方は、こちらも事前に確認の上、受診してください。