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最近よく見かけるけど、ピンクリボンって何?世界中がピンク色に染まる!?

ピンク色のリボンで筆記体の“ℓ”のような形を描いたマーク。
小林麻央さんの乳がん報道から、とくに見かけるようになりましたが、ピンクリボンって何のことでしょう。
見たことはあるけれど、実際何のことかわからない人って案外多いと思います。
そこで、ピンクリボンとその活動内容について、ご紹介したいと思います。

ピンクリボンって何?

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【ピンクリボン(Pink ribbon)】とは、乳がんの正しい知識を広め、検診の大切さを推進する世界共通の啓発運動のことです。
よく目にするピンクリボンのマークは、この活動をするための、世界共通のシンボルマークなのです。

ピンクリボン運動は、もともとは1980年代にアメリカの小さな町で起きました。
乳がんで亡くなった女性の母親とその子どもたちが、同じ悲しみを決して繰り返さないようにとの想いを込めて、人々にピンクのリボンを渡したことが始まりだそうです。
現在では、世界の70カ国以上でピンクリボンキャンペーンが行われています。

ピンクリボン運動、具体的にはどんなことをやってる?

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ピンクリボン運動の目的は、乳がんの「早期発見、早期診断、早期治療」を推進することにあります。
その目的のために、行政や市民団体(NPO)、企業などが、独自のシンボルマークを掲げ、さまざまな活動を行っています。
1993年にアメリカで、【ナショナル・マンモグラフィーデー(10月第3週の金曜日)】が制定されたことにならい、日本でも毎年10月には各地でピンクリボンに関するイベントが開催されるようになりました。
そのひとつが、ランドマークのライトアップ。
2000年から、10月のピンクリボン月間に、世界中の主要建造物をライトアップする取り組みがスタート。
ニューヨーク(アメリカ)のエンパイア・ステートビルやジョン・F・ケネディ国際空港、フィレンツェ(イタリア)のネプチューンの噴水などがピンク色に染まりました。
日本でも、東京タワーをピンク色にライトアップしたのを皮切りに、今では、東京スカイツリーや清水寺、姫路城など、全国各地の建造物がライトアップされています。

ライトアップ以外の活動として、講演会や募金活動、ボランティアなどが行われており、多方面から、乳がんの正しい知識と早期発見の大切さを広く伝えています。

乳がんと診断された人の50%以上は自己発見!

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乳がんと診断された人のうち、なんと50%以上は、病院での検診ではなく、“自己発見”によるものだというデータがあります。
これは、自己検診が何よりも大事だということを、物語ってますね。
乳がんは、身体の表面に近い部分に発生するがんなので、自分の手で触って、自分でも見つけることができるがんなのです。
家での自己検診を習慣化し、早期発見につなげてください。

【自己検診方法】
①《腫れや赤みがないか》
→鏡の前で手をあげて、乳房の形の変化を確認

②《しこりがないか》
→お風呂のとき石鹸をつけて、指で渦巻状に触れる。脇の下も確認

③《分泌物が出ないか》
→乳首をしぼるようにして、分泌物を確認

上記の自己検診方法に加え、あおむけに寝た状態で確認するとさらにいいそうです。
自己検診で異常があれば、すぐに乳腺外科等に相談してください。

オススメ乳がん小説【vol.1】

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【妻ががんなのに、僕は恋人のベッドにいる。】
 クルーン(著)、古田いず実(翻訳)

タイトルに惹かれて読んでみたのですが、まさにタイトル通り、妻の乳がん闘病記なのに主人公僕は、恋人のベッドの上で不倫していたお話です。
作者クルーン自身も若くして妻を乳がんで亡くしており、フィクションであるけれど、限りなくノンフィクションに近い私小説。
どう転んだってヘビーな話を、よくぞここまで悲壮感ゼロに仕上げているのは、すごいです!

手につけられないほどの女たらしの主人公だけど、しかしそれでも最期まで妻を看病し、看取り、娘とともに生きていく姿は、同世代として考えさせられるものがあります。
がん患者と共に生きる家族も、患者と同じくらい辛く、恋人に走ってしまったのは、逃げ道だったのでないかと思えてしまう(実際私も母をがんで亡くしているので気持ちはわからないでもない)。
外国の小説によくあるように、本作もとても長いですが、興味のある方はぜひ一読してみてください!
まだまだ自分は大丈夫だと思っていても、乳がんは20歳を過ぎたころから発症します。
お家でできる自己検診をぜひ習慣化し、早期発見につなげてください。
この記事を書いた人
MAKOMI

4歳になる娘を持つママです。子育てを始め、読書レビュー、ファッション等、多方面で執筆中。面白いネタを探して、日々アンテナを張って生きてます!