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性感染症が赤ちゃんに影響を与えるって本当?妊活前に知っておくべき性感染症4選

性感染症とは、セックスをはじめとする性行為によって、皮膚や粘膜を通して感染する病気のことです。
様々な種類のものがあり、完治していないと、妊娠や赤ちゃんに影響を与えることもある性感染症。
妊活前の女性や将来的に妊娠や出産を考えている方に向けて、主な性感染症を紹介しますので同様の症状があればすぐに産婦人科を受診することをおすすめします。

膣カンジダ症(カンジダ膣炎)

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性病と言えば一番よく耳にする“膣カンジダ症”。
カンジダ膣炎は、カンジダ菌というカビの一種が原因で引き起こります。
カンジダ菌は、健康な女性でも持っている常在菌です。
疲れたりストレス、ホルモンの変化など抵抗力が落ちると発症し、女性であれば誰でも起こる可能性のある病気で、再発を繰り返しやすいとも言われています。
妊娠中は、膣をきれいにする自浄作用が弱まっているため、カンジダ膣炎になりやすいです。
筆者も妊娠中に二度もこの病気になってしまいました(決して不潔にしているからなるというわけではありません!)。
出産のときに治っていないと、赤ちゃんに感染し鵞口瘡(がこうそう)や皮膚炎になる可能性もありますので、下記症状があればすぐに受診してください。

主な症状は、カッテージチーズ状のおりもの、外陰部のかゆみや腫れが上げられます。
ひどくなると、排尿時やセックスのときに痛みを伴うことも。
産婦人科で処方された塗り薬を1週間ほど塗ると治ります。
カンジダ菌は温かい湿気を好みますので、下着を小まめに取り替えたり、シャワー後はよく乾かすようにしてください。

クラミジア感染症

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クラミジア感染症は、女性がかかる性感染症の約60%を占めると言われています。
クラミジア・トラコマティスという病原体が子宮の入口に感染して症状を引き起こすそうです。
そのままにしておくと、卵管炎や骨盤内炎症性疾患のほか、不妊、流産、死産などの原因にもなります。
妊婦健診では妊婦の3~5%に見つかっている、大変罹患の多い病気です。

症状としては、おりものが増えたり、男性の場合は尿道炎を起こすこともあります。
オーラルセックスで喉に感染すると、喉の腫れや痛みを引き起こすことも。
治療法は、抗菌薬を2週間程度服用するのが主流だそうです。
この病気はカップルで同時に感染することが多いので、治療は二人で受けることが重要になってきます。

淋菌(りんきん)感染症

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淋菌という細菌が子宮の入口に感染し、炎症を起こします。
そのままにしておくと、菌が子宮の奥まで進み、子宮頚管炎や子宮内膜炎になることもあり、ひどい場合は、不妊の原因へと繋がることもあります。
赤ちゃんに感染すると、淋菌性結膜炎で失明することもあるとても怖い病気です。
淋菌に感染した人のうち、20~30%はクラミジア感染症にも感染しているという報告もありので、同時検査が必要になってきます。

症状としては、軽い排尿痛や排尿時の違和感を覚えます。
また子宮頚管炎を引き起こしている場合、黄色いおりものが増え、ニオイなどに変化が出やすいのが特徴ですが、稀に症状が軽いため見逃されることもあります。
違和感を覚えたら、すぐに産婦人科を受診するのがいいでしょう。
この病気にかかったら、抗菌薬を注射するか、点滴するかして、パパも同時に治療をします。

尖圭(せんけい)コンジローマ

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子宮頸癌と同じヒトパピローマウイルス(HPV)の感染によって引き起こされるのが、尖圭コンジローマです。
妊娠中はお腹の赤ちゃんには影響がありませんが、新生児が感染した場合、稀に咽頭にイボができる咽頭乳頭腫(こうとうにゅうとうしゅ)症という良性の腫瘍ができるケースもあります。

症状は、子宮の入口や膣に、乳頭のようなイボができ、痛みや痒みを伴いますが、とくに自覚症状がない場合もあります。
治療はレーザーや凍結治療、手術等でイボを取り除いたり、イボに直接軟膏を塗って治療します。
出産時に治っていなくても、帝王切開になることはほとんどないそうです。
今回は4つの性感染症をご紹介しましたが、妊娠、出産に影響のある性感染症はこの他にもたくさんあります。
コンドームで感染を予防するのはもちろん、一年に一回は性病の検査を受けるのがいいと言われています。
赤ちゃんを望んでいる夫婦はとくに気を付けて、異常があったときは恥ずかしがらずに産婦人科を受診して早期治療をしてください。
この記事を書いた人
MAKOMI

4歳になる娘を持つママです。子育てを始め、読書レビュー、ファッション等、多方面で執筆中。面白いネタを探して、日々アンテナを張って生きてます!