www.photo-ac.com

お空の上から見ていたよ 胎内記憶の謎

胎内記憶。
赤ちゃんが、生まれる前の記憶を持っていて、2~3才になってから、幼い言葉でその光景をママに語るという話はよく知られていますね。
時には、ママのお腹に入る前の光景を覚えている子もいるそうです。
本当でしょうか?
真偽のほどは分からないにしても、世界にそんな素敵な側面があったらいいな。
愛に満ち溢れた、胎内記憶のお話です。

胎内記憶とは

www.photo-ac.com
胎内記憶とは、母親のお腹の中にいたときの記憶のことをいいます。
細かくは、陣痛~誕生までの「誕生記憶」、お腹に来る前の「中間生記憶」に分けられますが、一般的に、生まれる前の記憶を総括して「胎内記憶」と呼んでいるようです。
(出典 胎内記憶とはー映画 「うまれる」)

一説によると、100人に1人がこの胎内記憶を有しているとも言われています。
3才くらいまでしか覚えていないことが多いようで、言葉のやり取りができる、出来ないの関係上、その3才のお誕生日ごろに尋ねてみるのが一番いいのだとか。
それでは、子供たちが語った胎内記憶には、どんな共通点があるのか、探ってみましょう。

お腹の中の記憶

www.photo-ac.com
1、赤い場所、ピンクの場所、暗い場所にいた
居心地がよかった。その中で足を動かしていた、あたたかかった、など、子宮を連想させる場所にいたという話。
中では、長いもので遊んでいた(へその緒?)、お水を飲んでいた(羊水?)、などの話もあります。

2、声、音が聞こえていた
お腹の中にいる時に歌っていた歌を、口ずさんでいる。
パパ、ママ、お兄ちゃんお姉ちゃんの声を記憶している。など、生まれる前の音の記憶もよく聞く胎内記憶です。
これを聞くと、話しかけたり、歌を歌ったりの胎教は効果がありそうですね。

3、生まれた瞬間の記憶
赤いところを通ってきた。
くるくる回転しながら出てきた。
居心地がよく出てきたくなかったから、出てきたときはびっくりして泣いた、などの話も。

ママのお腹に宿る前の記憶

www.photo-ac.com
1、ママを選ぶ
この話にもパターンがあり、大まかに「ママがよく笑ってかわいかったから」というパターンと、「ママが悲しそうにしていたから、僕が入ってあげようと思った」の二つのパターンに分けられるようです。
特に、ママが不妊治療や、その他つらいことで悲しんでいると、助けるために生まれてこよう、と思う赤ちゃんがいるようです。
赤ちゃん~子供って、「受け入れてくれる存在」だと、筆者は思います。
「誰かを元気にするために、生まれてこようと思う」その思いの指し示す先の明るさに、感動しますね。

2、神様の存在?
雲の上でお友達と相談し、神様にお願いしてママのところに来た、などの「決定を承認する存在」の話もあります。
その他、滑り台を降りたり、道を進んで行ったりと、ママに至る道の記憶も様々です。

この物語の着地点

www.photo-ac.com
筆者も、娘、息子ともに、胎内記憶について尋ねてみたことがあります。
二人とも、全く覚えていないようで、なにも話してはくれませんでしたが……。

胎内記憶がある子もいれば、ない子もいる。
絶対に必要なものではないだろうし、本当かどうか、疑いたくなる時もある。
でも、それなのになぜか胎内記憶の物語を語る子があとをたたず、ママ達の間で語られ続けています。

6才のうちの娘と喧嘩をした時、「ママみたいな怖いママのところにうまれてこなければよかったのに~」と、冗談めかして言ったら、「ママ好きだよ! ママがママだから!」と言われたことがあります。
私がどんな人間でも、「ママだから」好き。
そう言われる責任の重さと、嬉しさに思わず苦笑してしまった記憶があります。

選んで生まれてきてくれたのでしょう。
ママを選んで生まれてきた。
ママは選ばれた。
その嬉しさと、責任感。

これが、胎内記憶というものの、物語の核なのだと思います。
筆者自身、胎内記憶に関しては半信半疑でした。
生まれる前の記憶があって何になるんだろう?
うまくいっていない親子関係においては、何の慰めにもならず、逆に傷つくだけなんじゃないか……。
私の中で胎内記憶はあまり触れたくない話題でした。
でも、「選んで生まれてきた」「誰かのために生まれてきた」というその心象の美しさが、この記事を書いてみようという思いにさせてくれました。
この記事を書いた人
綾希子

2児の母です。実家のそばで第一子出産後、夫婦の危機に。今度はパパとトラブルにならないようにと、実家に頼らず助産院で第二子出産後、頑張りすぎてマタニティーブルーに。その経験から、助産院の子育て…