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産後クライシス到来!夫婦関係をこじらせないコツはイライラを認めること

産後訪れる急激な生活の変化と、自分自身の体調や精神的なの変化。
新しい命も加わり、とにかく、何がなんだか分からないほど全てが忙しくて、目まぐるしく変わっていく。
その中で、パパとの関係も中々今まで通りとはいきません。
今回は、産後パパとの間に起こりがちな問題を、「産後クライシス」という観点から覗いてみましょう。

産後クライシスとは

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産後クライシスとは、NHKの情報番組が作った造語で、産後2年以内に夫婦の愛情が急速に冷え込む状況のことをいいます。
厚生労働省の調査によると、「母子家庭になった時期」が、最も多いのが子どもが0歳~2歳の時期なのだそうです。
もしかしたら、今パパにイライラしてしまうのは、なんとなく関係がぎくしゃくしてしまうのは、この「産後クライシス」と呼ばれる状態を引き起こす、正体不明の何者か……のせいかもしれません。
その実態に迫ってみたいと思います。

このイライラ、誰のせい?

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産後うつなどに代表される、産後のトラブルの煽動者、ホルモン。
このホルモンバランスの変化にも、強い人もいれば、弱い人もいます。笑ったり・泣いたり・怒ったりと感情の起伏が激しくなり、小さなことにも過敏になったりする。髪の毛が抜ける、皮膚の乾燥がひどくなるなどの、体のトラブルが発生することも、多くあります。
また、この状態は、一人目が大丈夫でも、二人目は辛いということもあります。一貫性のなさがまた曲者で、ママを悩ませるのです。
そんな中で夫婦の関係だって影響を受けてしまうのは、ある意味仕方のないこと。
「ホルモンのせい」です。
ママのせいじゃありません。
もちろん、環境の変化などの外的要因もたくさんあります。
でも、ママの中では確実に「ホルモン」という「物質」が、体に、心に、影響をおよぼしているのです。
頑張ればいいとか、根性がないとか、みんなは出来るのにとか、精神論に頼る必要はありません。
そう思うと、少し気持ちが楽になりませんか?

産後夫婦関係、あるある! と、対策

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1、家事と育児に対する不満
ママがどんなに大変でも、家事や育児を手伝わない。または、やってくれても新たな仕事が増えてしまう。
また、赤ちゃんに対してあやしたり、おむつを変えたり、泣いているのになにもしない、出来ない。
夜泣いていても起きない、など。
とにかく、戦力にならないパパに、ママはイライラ……。これだけの大仕事なのに、なんできちんと出来ないの? 産後夫婦関係あるあるです。

2、パパ自身に手がかかる。
ママは育児でいっぱいいっぱいなのに、「二人の時間は~?」なんて言われたり、一番プレッシャーを感じているのはママなのに、自分が一番頑張っているようなアピールをされる。赤ちゃんが産まれたのに、変わってくれない。

など、産後クライシスを引き起こすパパの行動は限りなくたくさんあります。
そこに、ママのイライラや、体の辛さが重なり、産後クライシスを引き起こします。
では、どうすればいいのでしょうか?

1、同じような話ができる友人を作る
地域には同じような思いをしているママがたくさんいます。もしあなたが、外に出ていけるほどの元気があるなら、どんどん出ていくべきです。
「女社会のことは、女社会の中で解決策を探した方が早い」
筆者の体感でもあります。いくら一生のパートナーと言えど、同じ経験をしたもの同士しか分け合えないことが、この世にはたくさん存在しています。出産という同じ経験をしたママ同士しか分け合えないものが、確かにあります。
なんでもパパに分かってもらえるという気持ちはとりあえず脇に置いて、その事を正面から見つめてみると、少し毎日が変わってくるかもしれません。

2、実家に頼る
不思議なことに、ママのママは(つまりはおばあちゃん)赤ちゃんが産まれると、「おばあちゃんスイッチ」とでも言えるようなスイッチが入る方が数多くいます。
手伝いたい! 心配! 私の時は……などと、おばあちゃんスイッチの様態も様々なのですが、一貫しているのは、赤ちゃんもかわいいけれど、「娘が心配、かわいい」ということ。
そこに頼らない手はないんです。
色々とお願いしましょう。
戦力にならないパパよりおばあちゃんの方が頼れる……よくわかります。
でも、この先あなたや赤ちゃんとずっと一緒にいるのは、パパです。そこを忘れないようにしたいものです。

夫婦仲良しのすすめ

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産後クライシスを乗りきるために、今のあなたを本当のあなただと思う必要はありません。
もちろん、頼ったり、泣いたり、怒ったりしてもいい。
でも、この時間は過ぎていくということ、この自分は、状況は過ぎていくということを、きちんとパパに伝えておくことで、今の状況だけに捕らわれずにいることができると思います。
パパは、一生の大部分の時間を自分と、赤ちゃんの為に捧げて働いてくれている大切な存在です。
末永く仲良くするためにも、赤ちゃんのためにも、ぜひ産後クライシスと言われる時間を乗りきってもらいたいな、と思います。
産後、何だろう、イライラするなあ、どうもパパとうまくいかないな、と、すごく悩んだ筆者の経験を元にして執筆しました。
あの時言われてみたかった言葉が、今悩んでいるママ達に届くといいなあと思います。
この記事を書いた人
綾希子

2児の母です。実家のそばで第一子出産後、夫婦の危機に。今度はパパとトラブルにならないようにと、実家に頼らず助産院で第二子出産後、頑張りすぎてマタニティーブルーに。その経験から、助産院の子育て…