www.photo-ac.com

俺はイクメンです!と自称する“偽イクメン”について本気で考えてみた。

そもそもイクメンって何ぞ。
イクメンとは、子育てを楽しみ、自分自身も成長する男性の事。
または、将来そんな人生を送ろうと考えている男性の事だそう。
更に厚生労働省では2010年から『イクメンプロジェクト』なるものが始動しており、イクメンという言葉を知らない人はいないという程浸透して参りました。
各種方面でイクメンの話題を取り扱うようになってから、「イクメン=かっこいい、正しい」というイメージが定着し、世の男性もそうなろうと試みてはいるようですが…。
残念ながら女性からの評価は「自称イクメン」というパターンが多いようです。
今回は筆者なりにイクメンについて真面目に考えてみました。

これはイクメンじゃない

www.photo-ac.com
・ご飯を作ってくれるのは良いが後片付けはせず、汚れた調理器具・食器は妻任せ。
・ウンチのオムツはママ任せ。キメ台詞は「お~い、ウンチしてるよ!」
・お風呂の準備・片付け、お肌のお手入れはママ。パパは文字通り“お風呂に入れるだけ”
・ママの家事の間、子供を“眺める”を子守と認識。
・遊んだは良いが子供と一緒に散らかし放置。

などなど挙げればキリがありませんが、自称イクメンの代表例をあげてみました。この行動の共通点と言えば「半端」な事でしょうか。
どうしてこんなに中途半端な事になるのかと言うと、やはりどこかに「自分は家事育児を“手伝っている”」という気持ちがあるのだと思います。
この“手伝う”という言葉は今、NGワードとしても有名ですね(笑)
先程の代表例の何が問題なのか分からないパパもいるでしょう。

ではこちらはどうでしょうか。

・仕事で資料のコピーをお願いしたら、本当にコピーをしただけで用紙をコピー機に置きっぱなしにされた。
・資料を見ておいて、と言って休憩から帰ると文字をじっと眺めていただけだった。
・こちらが手が離せない状態の時、「お~い、電話鳴ってるよ」とコーヒーブレイク。

何でしょうね、このやりきれない感じ。そうじゃないだろう感。
それを「○○さん(パパ)のサポートしてます!自分頑張ってる!」とアピールされた時、こう、何かモヤモヤしませんか?
仕事と子育て・家事を一緒に考えるのはどうかと思いましたが、世のママが感じている違和感はまさにこんな感じなのです。

ママは「手伝って欲しい」のではなく、パパに「やってほしい」

www.photo-ac.com
子供の頃、お手伝いは好きでしたか?
手伝うとは「人の仕事に手を貸す」、というイメージですよね。
育児はママの仕事でしょうか?共働きだろうがそうじゃなかろうが、違うと思うのです。

二人の間に生まれた子供を”手を貸して”育てるつもりなの?

偽イクメンは知らず知らずのうちに、こんな風にママを悲しませているかもしれません。

「自分がやらなくてもママがいるから大丈夫!」という考えがあると、どうしても「手伝う」という感覚になってしますよね。
「汚れたフライパンも、お風呂上りの裸の子供も、散らかった部屋も、後はママがやるだろう」
という風に言葉にこそ出しませんが、心の中で無意識に思っているはず。
確かにママはやってくれるでしょう。
しかし、ママがフォローするのを前提にしている、ママありきの“イクメン”ではいけないのです。
子供とママがいる輪から外れて、外からたまに手を貸す父親になってはいけないのです。

この感覚のズレは割りと深刻で、放っておけば下手をしたら産後クライシスを招く事になるかもしれません。

他人へイクメンアピールをする前に是非、妻を、子供を、家族を気にかけて欲しい。
筆者はそう思います。

改めてイクメンの定義を考えてみると。

www.photo-ac.com
イクメンの定義、子育てを楽しみ、自分自身も成長する男性という文言はとても良いと個人的には思います。
手を貸す、というやり方ではなく自らが主体となって育児をすれば今まで見えなかったものが、どんどん見えてきます。

手伝う立場から、やる立場で真っ向から育児に体当たりすれば、最初は大変な思いをすると思います。
しかし、その大変さも、そしてそれを吹き飛ばす程の喜びも育児の醍醐味です。

積極的に関わっていけば、表面上ではなく、内面から子供との信頼関係が結ばれるのではないでしょうか?

自称イクメンはどんどん成長出来る!

www.photo-ac.com
何だか自称イクメンがまるでダメダメのように感じてしまったかもしれませんが、自称イクメンは『惜しい!』です。
自称イクメンのパパは悪気がある訳じゃありません。惜しいだけ。
そもそも、うちって自称イクメン!という言葉が出てくる自体が実は素晴らしい事。
だって何かしら、してくれているのですよね?…自称イクメンは0点なんかじゃありません。
イクメンになろうとしている自称イクメンこそ、本物のイクメン・子供に慕われる父親になれる可能性を秘めています。
いかがでしたか?
自称イクメンだと諦めているママも、実は後ろめたい気持ちのパパも!
育児は発見の連続です。
二人一緒に子供を見守っていきましょう。
この記事を書いた人
ぽんこ

3歳の男の子を育てています。幼児と一緒に右往左往の毎日です。