数日に1回しか出ないのはもちろんのこと、毎日出ても残便感があったり、お腹が張ったり、コロコロした便しか出なかったり、、、便秘にも人それぞれ、いろいろな種類がありますね。
妊娠していなくても便秘がちな女性は少なくないと思いますが、妊娠すると、今まで何のトラブルもなかったのに急に滞ってしまったりする人も多いようです。

妊婦が便秘になりやすい理由は主に4つあります。
1. 黄体ホルモン（プロゲステロン）の働きにより、大腸のぜん動運動が抑制され、排便されにくくなる。
2. お腹が大きくなると、臓器を支える骨盤が歪み、徐々に下がってしまうため、腸内が圧迫されて便が詰まってしまう。
3. 羊水を溜め込もうとする働きから、体内の水分量が減ってしまうため、便にまで水分が回らない。
4. 妊娠初期のつわりで、十分な水分や食事が摂れず、便秘癖がついてしまった。

便秘は、できれば生活習慣で改善したいものですが、緊急性を要したり、どうしても良くならない場合は、便秘薬に頼るのもひとつだと思います。
便秘による腹痛やお腹の張りが、子宮収縮へと繋がり、流産や早産の原因になる可能性もあるからです。
我慢して自力で何とかするよりは、薬で改善した方がいいと、筆者も妊娠中に薬を処方されました。

便秘薬は、基本は医師の処方が望ましいです。
市販の物を自己判断で使用するのは、お腹の赤ちゃんに悪影響を与えかねません。
まずは医師に相談をしてください。
どうしても緊急を要し、薬局で購入する場合は、薬局に在駐している薬剤師に相談してから購入してください。
また便秘薬や下剤は即効性を望む物なので、長期間の服用は避け、改善が見られない場合はやはり医師の指示に従うのが赤ちゃんにとってもベストだと思います。

1. 酸化マグネシウム…〇
産婦人科で最もよく処方されている酸化マグネシウム系の便秘薬。
筆者も“マグミット”という薬を処方してもらい、妊娠中長く服用していました。
酸化マグネシウムは体内に入っても必要分しか吸収されず、赤ちゃんにも影響がないので安心して使えるそうです。

2. ピコスルファートナトリウム…△
腸内だけに作用し、効果も穏やかなので、妊婦にも処方されます。
服用量を間違えると体への負担がかかるので、自己判断はしない方がよさそうです。

3. 漢方薬…☓
漢方薬は、強い刺激で子宮収縮を促し、早産や流産を引き起こす可能性もあるため、自己判断での服用はNGです。
医師の処方の下、服用してください。

4. 座薬…△
即効性もあり、さらに副作用や刺激が少ないため、妊婦でもＯＫだそうです。
筆者の通っていた産院では、“マグミット”でも効果が出ない場合は、座薬が処方されていたようです。

5. 浣腸…☓
刺激が強すぎて、体への負担がかかりすぎるためNG。

市販品でおすすめなのは、やはり酸化マグネシウム系便秘薬です。
・ ミルマグ液、錠剤
・ スラーリア便秘薬
・ 3Aマグネシア
などがドラッグストアや薬局で販売されています。
購入服用の際は、薬剤師に相談の上、用量用法を守って服用してください。

妊娠中は、できるだけ不自然なものを体内に入れたくないですよね。
そこでおすすめなのが、粉末のオリゴ糖や食物繊維、乳酸菌などです。
成分の多くが天然成分でできているため、妊娠中でも赤ちゃんに悪影響を与えることなく、安心して取り入れることができます。
プロゴルファーでタレントの東尾理子さんも、第一子妊娠中オリゴ糖を取り入れた食事をして便秘予防をされていたのを、ブログでよく見かけました。
腸内環境を整えると、免疫力の向上にも繋がると言われています。
風邪やインフルエンザの流行っているこの時期、ストレスを溜めず、しっかり食べ規則正しい生活を送って便秘解消を試みてください。