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夏にかけておたふく風邪が流行!?子どもだけでなく、妊婦や男性も注意が必要な訳とは?

昨年末あたりから、おたふく風邪がとても流行っているようで、今夏は、流行の懸念があると言われています。
我が子が通う幼稚園でも、ちらほらとおたふく風邪でお休みしている子がいるようです。
おたふく風邪は子どもに多い病気ですが、実は大人が感染すると、子どもよりも重症化しやすいと言われています。
そこで、おたふく風邪についてご紹介したいと思います。

症状は?合併症は?

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おたふく風邪は、正式には「流行性耳下腺炎」といい、ムンプスウイルスの感染によって、耳下腺が腫れる感染症のことです。

<主な症状>
*耳下腺の腫れや炎症
*38℃以上の発熱

おたふく風邪は、2〜3週間の潜伏期間を経て、症状が出るので、気づかない間に感染しています。
園や学校などの集団の中で感染が広がってしまうのも、潜伏期間が長いということと、感染力が強いためです。
また、おたふく風邪に感染すると、合併症が多く併発されると言われています。

<主な合併症>
*無菌性髄膜炎(症状が明らかであったうちの約10%が併発)
*難聴(約1,000人に1人の割合で発症)
*脳炎
*膵炎

後遺症が残ってしまったり、命にかかわるものをありますので、なるべく感染しないように予防することが大切ですね。
おたふく風邪は、耳下腺が腫れるのが特徴ですが、この腫れが引くのが1週間程かかるようです。
では、耳下腺の腫れが引けば、園や学校には行けるのでしょうか?
おたふく風邪は、学校保健安全法によって定められた伝染病に値しますので、「耳下腺、顎下腺又は舌下腺の腫脹が始まった後、5日を経過し、かつ、全身状態が良好となるまで」と決められています。
最低でも5日間はお休みの必要がありますので、園や学校に確認しましょう。

予防接種をしたけれど、それでもうつるの?

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おたふく風邪は、一度かかれば抗体がつくために、もう感染しないと言われています。
そのため、予防接種をしておけば、90%は防げるようです。
万が一、予防接種をしたのにおたふく風邪に感染してしまったとしても、症状は軽症で済みます。
おたふく風邪の予防接種は、1歳の誕生日以降に受けることができるようになります。
1回目を接種後、数年後に2回目の接種が望ましいとされています。
しかし、おたふく風邪の予防接種は、任意接種で自己負担となるため、1回5,000円~7,000円ほどと値段も高めです。
自治体によっては、助成金を出しているところもあります。
副作用などもありますので、かかりつけ医の先生とよく相談の上、接種をされてください。

おたふく風邪で不妊?流産?

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おたふく風邪は、子どもだけでなく、大人が感染することもあります。
おたふく風邪に感染した大人の女性のうち約7%の人が、卵巣炎になることがあるようです。
卵巣炎になったら、妊娠できるのか不安になりますが、卵巣は2つありますし、ほとんどの場合が片方の卵巣だけに起こるようです。
片方の卵巣が重症でダメージを負ってしまったとしても、もう片方の卵巣から排卵されていれば問題ありません。
女性の場合は、おたふく風邪によって不妊になることはとても稀のようです。

では、妊娠中におたふく風邪に感染してしまったらどうなるのでしょうか?
赤ちゃんは大丈夫なのか心配ですよね。。。
妊娠初期におたふく風邪に感染してしまうと、流産の危険性があるようですが、先天性の奇形などの報告は今のところないようです。
それでも、予防は大切!!
おたふく風邪の予防接種は、妊娠中は接種することができません。
また、接種後2ヶ月間は妊娠を避けなくてはならないなど、いくつか注意点もあります。
これから妊娠を希望する方は、早めに予防接種や抗体検査を行うことをおすすめいたします。

大人の男性こそ要注意!?

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よく男の子は、小さいうちにおたふく風邪になった方がいいと聞きますよね。
それは、思春期以降の男性がおたふく風邪に感染すると、約30%の人が睾丸炎(精巣炎)を併発して、ごく稀に、左右両方の睾丸が重症化すると、無精子症になることもありえるからです。
多くは片方の睾丸だけなので、おたふく風邪が不妊の原因に直結することはないと言われています。
しかし、これから子どもを希望している男性や特に未成年の中高生の男の子は、念には念をということで、注意が必要ですね。
予防接種をしたかどうかわからない場合は、抗体検査をすることをおすすめいたします。
おたふく風邪も子どものうちに予防接種をしておけば、大人になった時に重症化を防ぐことができ、万が一不妊で悩むこともなくなるかもしれません。
予防接種は任意接種とはいえ、できるだけこれから先の子どもの将来のことを考えて、接種をしてもらいたいです。
子どもを持つ親としては、早めに任意接種から定期接種へと変わって欲しいです。
この記事を書いた人
されらんと

5歳の女の子と3歳の男の子のママです。よろしくお願いします。