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助産院のメリット・デメリットとは?助産院を利用すべき妊婦とは?

減り続ける日本のお産場所。妊娠確定と同時に、出産の予約をとらなくてはいけないほど、混み合う病院も多々あります。そのちょっとドライな対応に、戸惑ったことがある方も多いのではないでしょうか?
そんな中、人に寄り添い、昔ながらの知恵と技術で、地域のお母さんと子供たちを支えてきた助産院。
その多彩な魅力をお伝えします!

今、「産科過疎」です。

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日本の少子化は年々進み、ここ10年ほどは、出生率は1.42~1.43という低さで推移しています。
しかし、出産数自体は減っているはずなのに、産院1施設における分娩数は、増加し続けています。
地方では、車で何時間もかかって分娩施設にいかなくてはならないことも多く、社会問題となり、メディアでもかなり大きく取り上げられました。
そして、それは地方だけの問題ではありません。東京、神奈川といった首都圏においても「産科過疎化」は進み、神奈川県の妊婦が、千葉県まで搬送されるという信じられないことが起こっています。
「おめでとうございます!」の一言を聞いた後、帰り際の受付で「いっぱいになってしまうので、早く予約してください」と言われるのは今や普通の光景です。
特になんの経験もない初産のお母さんたちは、選ぶこともなく、慌ててその場で予約を取ろうと思うでしょう。
でも、ちょっと待ってください。
慌てなくても大丈夫。
お産場所は選べます。焦らずに考えてみませんか?

助産院ってどんなところ?

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助産院とは、分娩の補佐と保健指導を目的とした分娩施設です。
多くはそう大きな施設ではありませんが、数人の助産師さんが、外来から入院妊産婦さんの世話、夜勤まで全てこなしていることも多く、その負担はかなりのものです。
初めに書いた通り、助産院は医療行為を行いません。切開や、縫合といった外科処置、輸血などの緊急医療が必要な場合は、嘱託医院と言われる提携医院まで搬送されることになります。
助産院での出産の予約を取る時には、その宗を了承しましたという書類にサインをすることになります。
もし大出血をしたとしても、搬送までに時間がかかる。色々な理由はあるけれど、「出来るだけ安心な方が……」という家族の声で、助産院出産を諦める人も少なくありません。
そして、その気持ちはごく自然なもの。大切な家族に余分なリスクを負わせたくない。
当たり前のことです。
でも、本当は、メリットも数えきれないほどたくさんあるんです。

助産院出産のメリットってなあに?

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助産院出産を決める人は、そのリスクを請け負ってでも、病院より助産院の方が……と言います。
どこにそんな魅力があるのでしょうか?
その一部を紹介してみたいと思います。

1、家族にとっても優しい
病院で個室をとると、かなりの金額が上乗せされてしまいますよね。助産院はそんなことはありません。
はじめから個室で、その上家族の宿泊が可能です。上の子がまだ小さくて離れたくない……旦那さんに手伝ってもらいたい、などの希望もきちんと聞いてもらえます。しかも、上の子のフォローをしてもらえる施設もあり、臨時で保育園や関連施設に送り迎えをしてくれるところまであります。家族思いのお母さんには、とてもありがたいですよね。

2、馴染みの人が取り上げてくれる、という安心感
大きな病院にいくと、検診の度に先生が違ったり、中には研修医の先生がいたりと、中々一人の先生に相談するということが出来にくいものです。
その上大学病院は、教育のための施設でもあるため、出産時に数人の見たこともない若い研修の先生が同席することも……。もちろん、医療の発展のために必要なことなのですが、頭では分かっていても、あまり愉快ではないというのが、みなさん本音のようです。
その点助産院なら、馴染みの助産師さんや、経験豊富な医院長先生に取り上げてもらえることがほとんどで、とても安心できます。分娩中に放っておかれることもなく、あの強烈な痛みの中、経験豊富な、顔馴染みのおばちゃん、おばあちゃん先生に背中をさすってもらえる安心感。想像してもらえるでしょうか?

3、アフターフォローだけでもOK
助産院はアフターフォローが充実しています。
母乳がでない、炎症を起こしたなどのトラブルを診てくれる母乳外来、産後、くたびれきってしまったお母さんを入院させ、ケアする産褥入院、各種の母親教室など、助産院で出産していなくても利用できるサービスがたくさんあります。


助産院出産のデメリット

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メリットがあれば、デメリットがあります。
それについても、きちんとお話ししたいと思います。

1、母体の状態が「健康」でなくてはならない
病気のある方、または妊娠中に異常があった方は、助産院で出産することはできません。また、逆子やその他赤ちゃんの異常でも分娩を断られることがあります。これは医療行為ができないリスクを、最大限減らすためにとられる手段です。
しかし、きちんと嘱託医と連携しているため、直前になって断られ、受け入れ先がないというようなことは絶対にありません。

2、35才異常の初産の妊婦は、受けてもらえない
上記と同じ、ハイリスクという理由からです。しかし、初産でなければ35才以上でも大丈夫。一人目は病院だけど、二人目は助産院で生んでみたい! なんていうのも可能です。

3、検診は病院で受けなければならない
妊娠中に何回か、病院で検診を受けることが義務付けられます。妊娠後期までに数回受けた後、正産期に入る少し前から、二週間に一回ほどのペースで病院に検診に行きます。
病院が遠かったり、悪天候や、兄弟の存在によって、負担になることもあります。

メリットとデメリットを踏まえて、うまく助産院とは付き合っていきたいですね。
子供はみんなで育てるものです。
それが分かってながらも、地域の繋がりは薄くなりつつあり、見守ってくれるお年寄りや、お隣さんが減って、顔も知らない、ということをよく耳にします。
こんなに恵まれた時代でありながら、母子は孤立しやすい状況にあります。
そんな中、自分の子供を取り上げてくれた助産師さんに、何でも相談出来るとしたら?
そこで同時期に出産した、仲間といつでも集まることが出来るとしたら?
きっと、ほんわかした安心感を持つことが出来るはずです。
もしあなたのお腹に新しい命が宿った時は、ぜひお近くの助産院を探してみてください。
すてきなお産と子育てをサポートしてくれるはずです。
この記事を書いた人
綾希子

2児の母です。実家のそばで第一子出産後、夫婦の危機に。今度はパパとトラブルにならないようにと、実家に頼らず助産院で第二子出産後、頑張りすぎてマタニティーブルーに。その経験から、助産院の子育て…

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