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ヘルパンギーナが流行の兆し。症状は?手足口病との違いは?保育園はいつから行ってもいい?

ママになったら一度は聞いたことがあるはず「ヘルパンギーナ」。
今年もいよいよ夏風邪の季節がやってきました。
可愛い名前とは裏腹、けっこう厄介な夏風邪です。
きちんとした知識でもって、子どもに対処してあげてください。

ヘルパンギーナ前線北上中!

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高熱や口の中の発疹をともなうウイルス性疾患であるヘルパンギーナ。
夏風邪のひとつとして、とくに乳幼児の間で毎年流行する病気ですが、6月に入って、全国の患者数が急増しているそうです。
5月30日~6月5日までの週の患者報告数は、前週に比べ68%増え、1医療機関当たり、0.42人にまでなりました。
6週連続で患者数が増えており、警報基準値の6.0人を上回る地域が多数出てきているそうです。
現在は、西日本を中心に感染流行が拡大していますが、次第に流行地域が広がってくるとのことです。

ヘルパンギーナとは?

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ヘルパンギーナとは、どんな症状をともなう風邪なのでしょうか。

【症状】
・ 2~7日の潜伏期間の後、38度以上の高熱が2~3日続く
・ 扁桃腺の周囲が真っ赤になる
・ のどの奥に小さな水疱や口内炎ができる
・ 赤ちゃんの場合、不機嫌になり、食欲もなくなる
・ 通常、咳や鼻水といった症状は出ない

【治療法】
・ 特別な治療法はなく、対症療法のみ
・ 場合によっては解熱鎮痛剤を処方されたり、脱水症状が見られる場合は、点滴の処置をとる

【療養中の食べ物】
・ 噛まずに飲み込める物が良い(ゼリー、そうめん、うどん、ヨーグルト、おかゆ、アイスクリーム等)
・ オレンジなど酸っぱい物はしみるので、避ける

【こんな場合はすぐに受診】
・ 高熱が3日以上続く(通常、2~3日で熱は下がる)
・ 口内炎がひどくて、水分をほとんど取れない
・ 元気がなく、ぐったりしている

ヘルパンギーナは軽症疾患のひとつなので、ほとんどの場合は対症療法で治癒していきます。
ただし、口の中の発疹による痛みで、食事や水分を十分に取れず、脱水症状を引き起こしたり、まれに髄膜炎、熱性けいれん、心筋炎といった合併症を生じる場合もありますので、症状が長く続く場合は、専門医を受診してください。

手足口病との違いは?

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この時期、ヘルパンギーナと合わせて注意したいのが、手足口病です。
ヘルパンギーナと手足口病の違いをまとめましたので、参考にしてください。

【ヘルパンギーナ】
・ 38~40℃の高熱
・ 口の中のみ発疹

【手足口病】
・ 37℃の微熱、熱が上がらない場合も
・ 口、手足、だけでなく、体全体に発疹

ヘルパンギーナは口の中の発疹と、高熱が主な症状です。
熱と発疹の広がり具合で判断可能ですが、共通しているのは、どちらも飛まつ感染で感染することです。
特別な予防策はなく、通常の風邪同様、うがいや手洗い、手指の消毒を心がけるしかありません。

保育園はいつから行ってもいい?プールはOK?

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ヘルパンギーナにひとたびかかってしまったら、保育園や幼稚園、学校へはいつから行ってもいいのでしょうか。
熱や口内炎の症状が治まっても、ヘルパンギーナのウイルスは長期間体内に残っています。
つばや唾液、鼻水には14日ほど、便からは1ヶ月ほど排出されることがあります。
ですので、インフルエンザなどのように登園登校を停止しても、流行の阻止は期待できません。
登園登校は、本人の状態を見て判断してあげてください。
目安としては、口の痛みが治まってからが良さそうです。
それまでは自宅安静で、治癒を待ちましょう。

また、お風呂は熱がなく、元気なら問題ありません。
これからの時期気になるプールですが、通常の風邪と同様、主な症状が治まれば問題ないそうです。
子どもが園や学校に通っていると、クラスで流行っている感染症は気になりますね。
感染予防をきちんと心がけていても、うつるときはうつってしまいます。
子どもの様子をしっかりと診て、正しい処置をしてあげてください。
この記事を書いた人
MAKOMI

4歳になる娘を持つママです。子育てを始め、読書レビュー、ファッション等、多方面で執筆中。面白いネタを探して、日々アンテナを張って生きてます!