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新型ノロウイルスが2015年大流行の兆し!厚生労働省が注意喚起、その症状とは?

激しい食中毒を引き起こすノロウイルス。
ノロウイルスと言えば、牡蠣を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。
夏ごろからノロウイルスが流行り始めていますが、この冬は2006年に次いで大流行する可能性が高いそうです。
そこで今回は、今年流行の兆しのある新型ノロウイルスについて、従来型との違いや症状、対処法についてお話したいと思います。

新型ノロウイルス“GⅡ.17型”が大流行の兆し!

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毎年冬になると感染の多いノロウイルスによる「感染性胃腸炎」。
今年は、今の時期としては過去10年で2番目にノロウイルスの患者数が多く、2015年はノロウイルスが大流行する可能性があるとして、厚生労働省が注意を呼びかけています。
過去のノロウイルス当たり年としては、2006年と2012年が記憶に新しいと思いますが、今年のノロウイルスは2006年や2012年の“GⅡ.4”株とはちがう、新型“GⅡ.17”株によるもの。
この“GⅡ.17”新型ノロウイルスは、ヒトへの感染のしやすさに関わる部分が従来型から変異しており、ヒトが免疫を持っていない新たなウイルスだそうです。
国立感染症研究所の調べによれば、10月11日までの1週間に報告された感染性胃腸炎の患者は、医療機関当たり3.25人で、前の週から0.13人増加。
現在中国や台湾などでもすでに流行が確認されており、今シーズンは全世界で1000万人の感染者が出るとも予想されています!

従来型“GⅡ.4”と新型“GⅡ.17”のちがい

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去年までの“GⅡ.4”ノロウイルスと、新型“GⅡ.17”によるノロウイルスの決定的な違いは、新型ゆえ、人が免疫を持っておらず、過去にノロウイルスに感染していても、再感染してしまうことです。
注意に注意を重ねても、多くの人が感染する確率が高くなってしまいます。
また新型なので、既存の検査キットでは検出感度が不十分だそうです。
簡易検査キットでは“GⅡ.17”のノロウイルスは、十分なウイルス量があっても陰性となりやすいため、使用には注意が必要だそうです。

ノロウイルスの症状と治療方法

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ノロウイルスによる感染性胃腸炎や食中毒は、一年を通して発生していますが、特に冬場に発生が多いです。
ほんの数個~数百個のウイルスが口から体内に入っただけで、増殖、発症してしまい、感染力も異常に強いのが特徴です。
潜伏期間は24~48時間ほど。
その後激しい嘔吐や下痢を引き起こし、微熱が1~2日続きます。
感染しても症状のない場合や、軽い風邪のような症状の場合もありますが、一般的には嘔吐と下痢が両方いっぺんにやってくるので、ひどい場合は大人でもおむつを着用してやり過ごす人もいるそうです。
子どもやお年寄りなど免疫力の低い人の場合は、吐しゃ物を詰まらせて肺炎を起こしたり、死亡するケースもあるので、注意が必要になってきます。

治療方法は、ノロウイルスは新型も従来型と同じく、特別な治療方法はありません。
ワクチンなどもなく、病院に行っても対症療法のみの処置となってしまいます。
自宅療養で回復が可能ですので、安静にしていてください。
脱水症状になる可能性が高いので、経口補水液やスポーツドリンクなどで小まめに水分補給することも大事になってきます。

予防には感染経路を知るのが重要!

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ノロウイルスの予防対策には、ノロウイルスの感染経路を把握しておく必要があります。

【食品からの感染】
■ ノロウイルスに汚染された生牡蠣や貝類を十分に加熱しないで食べる
■ 感染した人が調理などをして食品が汚染され、その食品を食べる

【人からの感染】
■ 患者のふん便や吐しゃ物を処理し、二次感染
■ 家庭や施設での飛沫などによる二次感染

ノロウイルスを防ぐには、インフルエンザや風邪同様、外出時はマスクの着用、出掛け先、帰宅後は手洗いうがいの徹底が重要になってきます。
石鹸や薬用洗剤、アルコール消毒液を活用し、体内にウイルスを入れないことが大切です。
家族にノロウイルス感染者が出てしまった場合、場合によっては家族全員が発症という非常事態になることも珍しくありません。
ふん便や吐しゃ物の処理には、次亜塩素ナトリウムなど塩素系消毒剤を使用し、細心の注意を払って行うようにしてください。
また調理の際には、まな板や食器、包丁などを85度以上の熱湯で1分以上加熱することが、ウイルス対策には有効だそうです。
適切な対処法を知って、きちんと予防したいですね。
寒くなると風邪を始め、インフルエンザやRSウイルス、今日取り上げたノロウイルスなど、たくさんの感染症が流行し始めます。
ママがダウンしてしまうと家は回らなくなってしまうし、家族を守るママは本当に注意が必要ですよね。
どの感染症も、予防には手洗いうがい、マスクの着用が重要となってきます。
規則正しい生活と、偏りのない食事で免疫力を高め、寒い冬を病気無しで乗り切りましょうね!
この記事を書いた人
MAKOMI

4歳になる娘を持つママです。子育てを始め、読書レビュー、ファッション等、多方面で執筆中。面白いネタを探して、日々アンテナを張って生きてます!