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夏の大敵【水いぼ】の効果的な治療法。プールは入ってもいい?

保育園や幼稚園でプールが始まると、気をつけたいのが“水いぼ”。
小さいころ、親にピンセットで取ってもらったことのあるママやパパもいるのではないでしょうか。
ニキビのようなできものが身体中に広がって、ひどくなると、“とびひ”になることもある“水いぼ”。
症状やできやすい場所、治療法などをお話したいと思います。

これからの時期気をつけたい水いぼ

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筆者の娘が通う保育園でも今日からプールが始まりましたが、この時期親として気をつけたいのが、【水いぼ】です。
水いぼとは、伝染性軟属腫ウイルス(ポックスウイルス)による、人から人へうつる皮膚の感染症。
7歳以下の子どもに多くみられ、夏にかけて、肌と肌の接触や、タオル、ビート板、浮き輪などを介して感染します。
水いぼは、皮膚のバリア機能が弱っているところにウイルスが感染するため、アトピー性皮膚炎や乾燥肌の子どもは、とくに発症しやすいと言われています。
水いぼがひどくなってとびひを合併してしまうと、さらに治療が長期化してしまうので、子どもの身体の様子をきちんと把握することが大切になってきます。

*とびひ・・・細菌が原因の皮膚感染症。触るとうつって、火事の飛び火のようにあっという間に広がってしまう。

水いぼの症状とできやすい場所

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【水いぼの主な症状】
・ 水っぽい光沢がある
・ 直径1~5ミリ程度
・ 痒みや痛みをともなう
・ ニキビのような、白色またはピンク色のできもの
・ 頂点がややへこんでいるものも

水いぼは本来、自然治癒するものですが、治るからといって放置すると、必ず増えます。
1個できれば、その周辺で数個増え、引っかいた手で他の箇所を触ると、遠くの皮膚にも感染、あっという間に増えてしまいます。
数が増えるだけでなく、とびひや湿疹を合併することもあるため、子どもの身体に水いぼを発見したら、できるだけ早く皮膚科を受診してください。

【できやすい場所】
・ 胸やお腹、背中
・ わきの下やおしり、太ももなど、肌と肌が触れ合う場所

水いぼの治療法

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水いぼの治療方法は、主に3つありますが、どれを選択するかは、子どもの状態を見て判断します。

①【圧出治療】・・・ピンセットで水いぼの中にある芯を取り出す方法です。昔からある方法ですね。確実に治すことができるのですが、場所によっては強い痛みをともなうため、子どもが嫌がる可能性もあります。

②【硝酸銀治療】・・・硝酸銀をペースト状にしたものを、水いぼに塗布する方法です。痛みはあまりないのですが、痒みをともなったり、色素沈着の可能性も。

③【凍結治療】・・・液体窒素を当てて、水いぼを壊死させる方法です。液体窒素をスプレーで照射する病院もあり、アメリカではこの方法が主流になっているそうです。

いずれも、症状の早い段階で治療をすれば、子どもの負担も軽く済みます。
お風呂や着替えの時などに、注意して子どもの身体をみてあげてください。

プールは入ってもOK?

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日本臨床皮膚科医会と日本小児皮膚科学会は、皮膚の学校感染症について以下のように発表しています。

■伝染性軟属腫(水いぼ)・・・【プールOK】
→プールの水ではうつらない。
→タオルやビート板、浮き輪などを介してうつる可能性があるため、共用はできるだけ避ける。

■伝染性膿痂疹(とびひ)・・・【プールNG】
→かきむしった滲出液(しんしゅつえき)で次々にうつる。
→プールの水ではうつらないが、接触することでうつる可能性があるため、プールは治るまで禁止。

とびひを合併しているかどうかは、素人判断では難しいですので、受診した皮膚科医に判断をあおいでください。
水いぼは肌のバリア機能が弱っているところに感染します。
お風呂上りの保湿など、日々のスキンケアで予防も期待できるそうですので、気にかけてあげてください。
この記事を書いた人
MAKOMI

4歳になる娘を持つママです。子育てを始め、読書レビュー、ファッション等、多方面で執筆中。面白いネタを探して、日々アンテナを張って生きてます!