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相次ぐ幼い子どもの転落事故の原因?高所平気症を知ろう。

近年家のベランダや窓から転落し、幼い子が命を落とすという痛ましい事件が増加しています。
本来ベランダには柵が設置されており、子供には到底手が届かないであろう手すりを越える転落事故。
この転落には高所平気症に加え、ベランダによくあるアレが転落の手助けになっていると言われています。
どうして転落事故が起きてしまうのか、予防法はあるのかしっかり見ていきましょう。

高所平気症って何?

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高所恐怖症は良く知られていますが、高所平気症とは何なのでしょうか。
高所恐怖症というのは簡単に言えば「高い所に恐怖を感じる」こと。
字に書く通りなのですが、実はこの高所平気症というのもまさにそのままなんです。

高所平気症とは、高所恐怖症とは真逆に「高い所を恐いと感じず、平気でいること」をいいます。
高い所が平気だと一体何がいけないのか気になりますよね。

100階建てビルの屋上から、10メートル先にある隣のビルへ飛び移りましょう。

極端な話かもしれませんが、これをやれと言われたら大人のあなたは恐い・危ない・無理だと思うはずです。
それは大人が地面と現在立っている位置関係をしっかり把握しているのに加え、人間の通常心理である高い場所を本能的に危ないと感じる事が出来るからです。
しかし高所平気症の子どもには、その感覚がわかりません。
つまり高い場所が危険という本能と感覚が欠如している状態です。

高所が恐くないから平気で柵から身を乗り出す、自ら窓から飛び降りようとする…
落ちてしまえば、命を落とすという危機感がない、と言っても過言ではありません。
このように子どもが高所平気症になってしまえば取返しの付かない事態にもなり得るのです。

「でもうちには落ちそうな場所にはちゃんと壁や柵があるし…」
では次を見てみましょう。

転落防止柵は必ずしも安全ではないと頭の片隅に入れたほうが良い。

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法律上、二階以上のベランダ部分には高さ110cm以上の手すり柵などを作らなければいけないことになっています。
110cm以上といえば中々の高さですよね。
そんなに高さがあれば、幼い子どもには特に越えられないであろうと思ってしまうのは当然だと思います。
しかし、ある条件でそれを簡単に可能にしてしまう時があるのです。

【ベランダにある、アレを踏み台にしてしまう】
ベランダに置いている椅子、テーブル、エアコンの室外機、束ねた新聞、プランターに植木鉢、おもちゃ、そしてベランダ用目隠しフェンスなどなど。
どのご家庭でも置いてありそうなもの、これが本来越えられない高さをいとも簡単に越えさせる手助けをします。
ベランダに置いてある様々な物は、外への好奇心がある子供達の踏み台となり110cmの柵を越えさせる手助けをしてしまうのです。
壁や柵のすぐ傍に置いていなくてもそれを目的の場所まで引きずり、乗り越えるという事だってあります。
そのつもりはなくても、ベランダにあった物が踏み台となって転落を起こす事件が多く報告されているのです。

【対策はこれしかない】
専門家の答えとしては、ベランダからの転落として予防出来る事は、足掛かりになるものを置かない…ただそれだけだそうです。
これには窓からの転落にも言える事で、窓の付近にはよじ登れるようなインテリアを置かないことが必須になります。

「じゃあ、落ちてしまわないようにベランダや窓を施錠すれば何か物を置いても問題ないのですよね?」
では次に進みます。

子どもの身体能力は侮れない。

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一人で遊んでいるから、今DVDに集中しているから…とほんの数分目を離した隙の事故が多発しています。
ゴミ捨てに出たママを探しベランダの施錠を外しを柵の向こうを探そうとする子、ママが何かに集中している隙に日ごろから興味があった窓の二重になっている鍵を外し、開けて身を乗り出す子。

昨日まで鍵が開けられなかったのに、昨日まで登れなかったのに、が通用しないのが子どもです。
子どもの成長と身体能力は大人の想像を簡単に越してしまうもの。
鍵を施錠すれば大丈夫、というのはあくまで理想であって本当に大丈夫だ安全だという根拠にはなりません。

昨日出来なかった事が、今日は出来るかもしれない。
昨日まで安全だったけど、今日はもう安全じゃないかもしれない。
その感覚だけはママもパパも忘れないようにしましょう。

高所平気症は治療できるのか。

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高所平気症を治すには子どもを遊具のある公園で遊ばせることが必要だと言われています。
外の遊具は安全ではない、行くのが大変だからと避けていてはいけないのだとか。

地面から遊具への高さ、また地面から遊具に上がった時の距離間が養われるだけでなく、高い場所から落ちるとどうなるのかを体感し身を持って学ぶことが治療に繋がるそうなのです。
滑り台から滑り、地面にお尻が落ちる事も立派な学習になるという訳ですね。
怪我をさせたくありませんが、高所平気症にならない為にもこういった体験も必要な事だと思います。
いかがでしたでしょうか?
高層マンションで暮らす子どもは高所平気症になりやすいと言われていますが、住んでいる場所に関係なく安全対策を怠らないようにしましょう。
この記事を書いた人
ぽんこ

3歳の男の子を育てています。幼児と一緒に右往左往の毎日です。