おもちゃ、タオル、人形などの身の回りにある物を、何でも口に入れたり、なめたり、噛んだりすることを『噛み癖』と呼びます。
また、自分の爪、親の指や肩、そして遊んでいる時にお友達の手や腕などを噛んでしまうことも『噛み癖』に入ります。
どちらかというと、親やお友達を噛んでしまう行為が、とても問題となりますね。

噛み癖には、おしゃぶりの延長で何となく行っているものや、生活環境、子供の性格、愛情不足、ストレスによるものなどさまざまな原因があるようです。
おしゃぶりの延長で口に入れて噛んでいるのであれば、成長と共になくなります。
それ以外の要因で噛み癖を起こす場合では、例えば、親が十分に愛情を注いであげなかったり、愛情は注いでいても弟や妹が出来た時に、愛情を下の子に取られたような気がしてしまい、噛み癖が起こることがあります。
まだ幼い子どもは、言葉ではっきりと気持ちを表すことができないため、寂しさを表すため、注目してほしいから、そんな様々な気持ちが噛むという行動になってしまうようです。
また、ストレスが原因の場合もあるようですよ。
厳しいしつけや無理に我慢をさせるなどした場合に、心にストレスをためてしまい、噛むことでストレスを解消しているようです。
しつけも大事なことですが、子どもの気持ちを考えてあげることが大切ですね。

子どもがお友達を噛んでしまった場合には、どうして噛んでしまったのか、噛んだら痛いよということを、子どもと同じ目線になって穏やかに言い聞かせることが大切のようです。
また、よく子どもの話を聞いてあげて、理解してあげましょう。
決して、頭ごなしに叱ってはいけません。
噛んでいる子ども本人は、悪気があって噛んでいるわけではなく、無意識に噛んでいることがほとんどのようです。
大人になっても無意識に爪を噛む人がいるように、噛み癖は、誰にでも起こりうることなんですよね。
噛んでしまった後の対応も大事ですが、噛もうとする前に未然に防ぐことも大切ですね。
噛もうとする素振りを見せたら、気をそらしてあげたり、側にいる大人が止めてあげることが必要です。
噛もうとする機会を与えないように、外で思いっきり遊ばせたり、ママやパパとの時間を作って、目一杯甘えさせてあげると良いそうです。
自分は『特別』・『愛されている』ということを、言葉でもスキンシップでも伝えれば、心が安定して不安になることもなくなりますので、次第に噛み癖が改善されるようです。
子どもの噛み癖に悩んでいるママは、一度試してみてください。

我が家の上の子は、私が下の子の出産で里帰りしているときに、同居している同い年の従妹を何度も噛んでしまいました。
初めは、噛み癖になるとは思わず、ついつい怒ってしまったんです。
それがいけなかったのか、だんだんと噛む回数が増えてしまいました。
どうして噛むのをやめてくれないのか、育て方が悪かったのかと、とても悩みました。。。
しかし、子どもの話をよく聞くと、おもちゃを貸してくれなかったり、寂しかったり、うらやましかったり、子どもなりに理由があったんですよね。
ついつい怒ってしまったことを、いまだに後悔しています。
我が家の場合は、私の母や姉が常に上の子と一緒にいてくれたので、噛もうとした素振りを見せた時には、未然に防いでくれました。
そして、ママとの時間を作ったり、よく話を聞いてあげたら、だんだんと噛む回数も減り、いつの間にか治りました。
子どもは、生活環境の変化や下の子が産まれることへの不安などを抱えていたのだなと、改めて考えさせられました。
子どもの噛み癖は、ママが一人で悩んだり、抱え込まないように、周りの人にも協力してもらいましょう。
ママの気持ちに余裕がないと、どうしても子どもに強い口調で接してしまいがちになります。
ママも子どももストレスを溜めていては、何も良いことはありません。
子どもの気持ちや行動を理解してあげるためにも、ママが心にゆとりを持って、温かく見守ってあげなければなりませんね。
たまにはママも、リフレッシュしましょう！！