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マタニティーブルーと産後うつの乗り切り方

マタニティーブルーや産後うつという言葉、浸透してきましたね。
もちろん症状としては昔からあったものなのでしょうが、名前が付き、「普段とは違う状態」として分類されるのは、苦しむ人にとっては嬉しいことだと思います。
今回は、筆者が体感したマタニティーブルーから産後うつに至るという状態と、それを乗り切るまでに行ったことの数々、かけてもらって救われた言葉の数々を紹介します。

そもそもマタニティーブルーと産後うつって何? 違いは?

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マタニティーブルーとは、産後2~3日目になると、わけもなく涙が出てきたり、家族のちょっとした言葉が気にさわって悲しくなったり、感情がいつもより過敏になる状態のことを言います。
主な症状は、情緒の不安定、不眠や食欲不振、軽いうつ状態などです。ピークは産後2~3日目で、産後1カ月くらいになれば消えていきます。

そして、産後うつとは、それがさらに長引き進行した状態のことで、症状も軽度なものから、自分の赤ちゃんの面倒を見ることができなくなるほどの重いものまで、様々です。
ひどい母親、そう思われてしまいそうですが、ひどい母親と言われる人たちの中には、この産後うつにより赤ちゃんの面倒が見られなくなった人が多数いるのではないかと筆者は考えます。

どうしたらいいの? 対策は?

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真面目に考えすぎない、手助けを頼む……などの対策は、探したらたくさん出てくるので、ここでは筆者の実体験と、あまり世間では言われていないような対策を挙げてみます。

筆者はとにかく眠ることができず、気分が落ち込み、食欲もありませんでした。夕方になるとどうしようもない焦燥感にかられ、涙が止まらない……そんな状態でした。

そんな中、筆者がとった行動は……
1、疲労しすぎていて眠れないと考え、とにかく体の回復を図った。漢方と、微量ミネラルに頼った。
「温胆湯」という漢方は、不眠に効果があります。一度は漢方相談にいったのですが、とても高いので、その後は自分で研究。いくつかの漢方を組み合わせて服用していました。
それから、「亜鉛」はうつの回復に効果があると知り、微量ミネラルが含まれる製剤(クロレラなど)を服用しました。
食べ物に関しては、母が来てくれていたので、焼いたニンニクや、ニンジンの濃厚なスープなどを作ってもらい、食べていました。

2、一人にならない!
夕方になると、とにかくつらい。体はくたくたなのに、また眠れない夜が来る……。
そう考えてしまう時間に、一人にならないこと。
とにかく、出かけました。かなり危うい雰囲気であったことは自覚しているのですが、一人でいると、もっと危ないということが分かっていたので、助産院の友達のうちとか、気が許せる人のところを訪れ、とにかく「向き合わず、時間をやり過ごす」。そんな感じでした。

3、病院にはちゃんと相談しました。
病院嫌いで肺炎をこじらせた事すらある筆者ですが、この状況は手に余ると判断。
漢方や、食事での療養は続けていましたが、きちんと病院にも行きました。
助産院の嘱託医である産院で、睡眠薬や安定剤を処方してもらい、辛すぎる時はためらわずに服用しました。

それから、どのように考え、気持ちをどうもっていったかに関しては、次のトピックで、助けられた言葉と共に紹介していきます。

体が回復すれば大丈夫。回復するまで、ずっとここにいるわ。

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私の体調が、精神的状況が最悪な時、母が泊まり込んで何かと手助けをしてくれました。
母と言っても本当は義理の母なのですが、私の中では決して「義母」ではないので、ここでは「母」と呼ばせてもらいます。

ご飯を作り、泣いてばかりいる私の話を聞き、眠いと言えば眠らせてくれ、とにかく、甘えさせてくれました。

そんな中、母が言ってくれた言葉が、今でも私を支えてくれています。

母は電車で一時間ほどのところに住んでいて、仕事こそしていないものの、家庭もある。
ある日、そっちの様子が心配になった私が「あっち、大丈夫? いつまでいて平気なの?」
と聞くと、母は本当に事も無げに、「元気になるまで、いつまでもよ」
と言ってくれたのです。
その時の私の気持ち、わかってもらえるでしょうか?
私自身もとにかく「早く回復しなきゃ、早く元気にならなくちゃ」と思ってる。
パパも口には出さないけど、きっとそう思ってる。
とにかく、「元気にならなくちゃダメ!」って四方八方から言われている気がする。
その時にもらった、母のこの一言。
簡単ににいってしまえば「焦らなくていいんだ」って思ったというだけの話。
そうなんだけど、そう思えることが、そう思っていてくれる人がそばにいることが、いかに私の助けになったか……。


それから、もう一つありがたかったのは、まわりの人が私を「精神論」で追い込まなかったこと。
「体が元気になれば、自然に気持ちもついてくるよー」と言うような雰囲気をみんなが放っていてくれました。
「母親なんだから、しっかりしなさい」「赤ちゃんがかわいければ幸せと思えるはずでしょ?」というようなことを言う人は一人もいませんでした。
精神は、赤ちゃんがかわいい。
母親だから、しっかりしたい。
「でも、今は体が辛いから、無理なんだよね。努力が足りないせいじゃない」そういってもらえるありがたみ。

本当に感謝です。

どんな状況も過ぎていく。それを信じて。

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それから、とても助けになった言葉のもうひとつは、「今のこの状況は、必ず過ぎていく」という意味合いのこと。
辛い時というのは、先が見えません。そして、だから余計に辛い。
そんな中で、数人の方が言ってくれたことは、
「時間が味方になってくれます」
「どんな辛い状況でも、必ず過ぎていきます。それを信じてもらえたらなぁ、と思います」
ということでした。
このまま悪くなってしまうんじゃないか? 回復できないんじゃないか?
その怖さが襲ってきそうなとき、とにかく呪文みたいにその言葉を唱えていました。

幸いなことに、私の「辛い状況」は、時間が連れ去ってくれ、今では思い出すこともほとんどなくなりました。
あの時間は何だったのかな。
辛くて辛くて、二度と味わいたいとは思わないのに、振り返ってみると単調な日々の中でちょっと、きらっと光ってる。
学んだこと、助けられたこと、触れた心のあたたかさが、あの時間にぎゅっと凝縮されている。
そんな感じがするんです。

もし今、赤ちゃんを抱えて、心も体も辛いママがいたら、「過ぎていく、必ず過ぎていく」と言うことを信じてもらえたらな、と思います。
見えないくらい少しずつでも変化していく今日を、明日を、どうにかでも過ごしていってほしい。そしてそれが積み重なり、ある日ふと顔をあげたときに見える景色は、ささやかな喜びに満たされている。
そう信じてもらえたらな。

そう信じることで、マタニティーブルーや産後うつで苦しむ人が、一人でも多く、心の支えを得ることができますように。
実体験です。
もし今苦しんでいる人の役に立てばうれしいです。
赤ちゃんとママの日々が、幸せでありますように。
今は過ぎて行って、赤ちゃんは必ず大きくなります。
この記事を書いた人
綾希子

2児の母です。実家のそばで第一子出産後、夫婦の危機に。今度はパパとトラブルにならないようにと、実家に頼らず助産院で第二子出産後、頑張りすぎてマタニティーブルーに。その経験から、助産院の子育て…

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